御蔵島 基礎編
御蔵島は、東京の南200キロ、(三宅島から18キロほど離れています)面積約20平方キロメートルのほぼ円形の島です。利島と同様に、周囲は断崖に囲まれ、島全体がひとつの山のような形です。
中央の御山(おやま)は標高851メートル。人口は約300人。
山の恵みで生活をしてきたという、山の深い島です。
近年、イルカがいることなどから、豊かな原生林とイルカを目玉にした
エコツアーなる企画が立ち始め、観光に力を入れ始めた模様です。
基本的には観光の島ではありません。
どこの島にでもある程度言えることなのですが、人情はありますが、接客には慣れていない点は否めないので、東京のど真ん中のようなサービスは求めないでください。実際、行っている最中に民宿の電話がなっていましたが、「今忙しいから、いいや」と予約の電話だとわかっていても受話器をとらなかったりしていました(汗。
さて、御蔵島は人気のわりに民宿などの施設が他の島々に比べて圧倒的に少なく、そのため、行きたくてもなかなか宿を確保できません。半年前には連絡を入れて宿を押さえておくべきです。忙しい時期になってしまうと、電話も取ってもらえないようです。(苦笑)
ちなみに、ヘリコプターは15ヶ月前から予約可能
0499(62)5222
ヘリで移動は意外と穴場です。
さてさて、17年8月に三宅島・御蔵島に行ってきました。レポート込みで御蔵の魅力をお伝えできればいいなあと考えています。
式根島は大島航路なのですが、三宅・御蔵は八丈航路。
いったん東京の竹芝まで出ないと向かうことができないという不便さがあります。
しかしながら、夜に竹芝桟橋を出て、眠っているうちに島に着くという気軽さでは式根島と一緒です。三宅からさらに一時間程度で御蔵島に着きます。
御蔵島に上陸。
御蔵では8月の初旬に島を挙げての祭りがありまして、その祭りを見ることが今回の旅の目的の一つでした。御蔵は現在イルカツアーおよび原生林エコツアーで人気があり、7島の中では唯一観光客の客足を順調にのばしている島なのです。
宿にたどり着き、ちょっと昼寝。ぐっすり睡眠。
起きてから山林ツアーで御代ガ池へ(みよがいけ、だと思うのだが、ミョウガイケ、にしか聞こえない)。途中まで御蔵のこんもりとした山を車で登り、ツアーガイドのS君の案内で、山道を進みます。ちょっと足場が悪く、膝が笑いそうになる中、ぱっと開けると、そこが池。涼しい風が吹いてきて、しばしマイナスイオンを吸い込みます。
御蔵は「神様が宝物をしまっている蔵」=「御蔵」という説と、黒潮の関係で海の色が濃い(暗い)色だということから、「海暗(うみくら)」から「みくら」になったという説があるのだそうで、水が豊か。水に恵まれない式根島・利島からすると、うらやましい限りなのです。
ただ、不思議なことに地酒はないんですよね。
御蔵ビールあたり、いつかできるかもしれませんぜ。
「御蔵は海というより、山で生きてきた島なんだよ」という島の方の言葉を再確認しながら、山を歩いた一日目が過ぎていきました。